のぼりの起源

のぼりとは、日本における旗の形式の一つのことで、長辺の一方と上辺を竿にくくりつけた物を指します。

最近では飲食店などの店先に並べられているのぼりが一番身近な物のように思いますが、その起源は平安時代にまでさかのぼり、現在私たちがよく目にするようなのぼりとは、その目的がかなり異なっています。
参考資料…http://www.be-fit-and-well.com/《のぼりの専門ジャーナル》

平安時代以来、武士たちは軍容を誇示したり、自軍と敵軍の識別を行うために、長い布の短辺に木を通して、紐で吊り上げて風になびかせる、丈の高い流れ旗を軍団の象徴として掲げました。

室町時代になると、武家の一族間での争いが増加し、同じ流れ旗と同じ家紋を用いる敵味方の判断に混乱を生じるようになってきてしまいました。

このため、布地の長辺の一方と上辺を合わせた二つの辺を旗竿に結び付けることで、流れ旗との識別を容易にした『のぼり』が発案され、全国の武家へと徐々に広まって行ったと言われています。

のぼりはそれまでの流れ旗に置き換わっただけでなく、管理がしやすいなどの理由から、戦国時代を経て幅広く利用されるようになり、日本における軍旗の一形式となったのです。

のぼりと言えば『冷やし中華』などと食べ物の名前が書かれていて、飲食店の目印のような物という認識くらいしかない現代人にとっては、のぼりの起源に武士や軍が関わっているなんて、不思議な気もします。